ブログで社員教育とは新しいwww
先日盛大にむーすさんから振られた訳ですが、
弊社は小規模経営で印刷→メーカーへと業態転換しようとしていたりと
結構特殊な環境にあると思います。
昔ながらのPC、Mac、及びAdobe系ソフトも
買い切りの古いライセンスが転がってたり。
それでも、オフィス系ソフトでの製作よりは威力を発揮するので、
いろいろと使ってもらいながら覚えて、
高度に使いこなすならCC契約すればいいし、くらいの感覚です。
※新入社員にわかるように、という話なので
プロの方からみたらツッコミどころ満載でしょうが、
一印刷会社、そしてメーカーとしての運用、ということでお許しいただければ…※
営業さんは制作物がいっぱい!
むーすさんは基本企画営業として採用しました。
メーカー部門における商品企画か営業まで、
まぁなんでもござれなポジションです。
販促、企画といった部署がないので、
チラシやパッケージなどのデザインも行わないといけません。
でも、私もサラリーマン時代から同じような仕事をやってきているんですよね。
パソコンが一人1台の時代になって、営業に関係するツール
提案書や企画書、売上の報告書など、
ありとあらゆる書類を自分で作らないといけない時代になりました。
そのうち、現場が一番商品を知っている、というよくわかるようなわからないような話(!)で
簡単なチラシやクライアント別の提案書作成、はては営業発信の商品づくりまで。
思い返すと、プチひとり文具メーカー的な動きもしていたのかもしれません。
もちろん、既存の商品を売るということが圧倒的な比率を占めていましたし、
経営には他の様々なプレッシャーが掛かってくるので
非常に暖かい環境の中で経験を積むことができていたのだなと
今となっては感謝しかないですね。
基本的にエクセルで全部できます。ただし…。
そんなサラリーマン時代だったのですが、
与えられていたのはThinkpad。
むやみにソフトのインストールもできないので、オフィス系ソフトで踏ん張るしかありません。
必然的にエクセルの比率は高まります。
エクセルは表計算ソフトで、数字を触るのが本来の仕事なのですが、
まぁなんでもござれなわけです。
私もGoogle先生を頼りに簡単なマクロを作ったり、
関数に関しては結構組めるようになったり、
写真配置して簡易カタログも作ったり、といろいろやっていましたが、
現在は極力使用頻度を減らすようにしています。
その代わりに、表計算ソフトとして使っているのはGoogle Spreadsheetです。
誰と何の仕事をするのか、によってソフトは使い分ける
コラボレーションワークが増えてくる中で、
同じファイルに対して様々な種類のデバイスからアクセスを行うことが増えました。
社内だけでも、Win10、Win7、Mac、とある状態で、
バージョンが多岐にわたり、マクロがそれによって不安定化するエクセルを
いつまでも主力に据えておくことは難しいと考えています。
また、プリント書式が崩れやすいのもオフィス系ソフトの弱点。
実際に紙に出さなくても、PDFにして保存、はとても良く使います。
GoogleSpreadsheetが優れているのは、デバイス間の差異がほぼないこと。
クラウドサービスなので使いたい時に使えないかもしれないという欠点はありますが、
AdobeだってCCになってからトラブルもあるようだし
稼働率でいうと問題はないと考えています。
というわけで、数字をまとめたり、リストを作ったり、といった
一般の営業さんが行う業務には
Google Spreadsheetがおすすめです。
WEB系制作物、写真レタッチはPhotoshop
営業、という言葉の捉え方も大きく変わってきていると感じています。
弊社のような規模の会社では、
WEBを使った営業はとても重要で、
ここに意識してリソースを割こうとしています。
つまり、誰でもWEBサイト用のバナーを作ったりしないといけないと。
本来ならFireworks、と言いたいところなのですが
もうすでに開発終了してしまっているソフト。
ノウハウを貯めるのはもったいないので、
Photoshopで作って、ということになります。
Photoshopは基本的に写真の加工に優れたソフトという位置づけなので、
様々な媒体に発信する元の写真のレタッチは非常に得意です。
暗い写真を明るくするだけで印象は変わりますよね。
ただし、テキストデータの扱いはイマイチよろしくないので
カタログなどをPhotoshopで作ろうとすると死んでしまう予感がします…。
カタログなどグラフィック系の製作、おすすめはInDesignですが…
仕上がってきたデータを配置する作業には、
InDesignは非常に強力なツールです。
昔むかしは、画像をeps化してillustratorに貼り付けて
同じフォルダに入れて圧縮して…と面倒な作業がつきものでしたが、
なんでも配置!書き出しはPDF!強力な検索置換!しかも自動保存!
というグラフィックデザイナー、オペレーター感涙の機能を搭載したInDesingは
ページものだけでなく、1枚もののデザインにも非常に優れた能力を発揮します。
弊社でも4年前から新規の制作物は基本的にInDesignで行うように取り組んできた結果、
大きく業務の効率化を行うことができています。
が、しかし。
InDesignにも欠点が。
1、バージョン毎の互換性が低い
2、リンクが変わるので社外コラボレーションワークには不向き
1のバージョン互換に関しては、特にCS3以前ではIDMLファイルすら開くことができないので
完全に戦力外になってしまいます。
今回むーすさんに渡している環境が
CS3環境なので、一度作ったファイルを他の方に修正してもらったあとに
もう一度自分で触ることができない、と。
まぁここはCC契約すれば解決する話なんですが。
2の社外コラボレーションですが、基本的に出力されるデータはPDFなので
illustratorで作ったパスデータをメールで送って修正して送り返してもらう、
といった作業をInDesignで行おうとすると
リンク元のファイルを全部送る必要があったりと効率がよくありません。
また、まだまだillustratorと比べるとマイナーなので
他社さんでは使われていないところも多い、という理由もあります。
もっと普及すればいいのに…!
illustratorの一番の売りはメジャーなところ?
私がAdobe系ソフトを触るようになった時、とりあえず開いたのはillustratorでした。
Photoshopと並ぶ2大メジャーソフトですが、本来一番の売りは「ベジェ曲線」なんですよね。
美しい曲線を書けることで、表現の幅が広がるということ。
パスの構造を理解すると、絵心が無くても図面が簡単に書けることに気づいて
とても喜んだ記憶があります。
まさに「イラストレーター」
しかし、メジャーであるが故にどんな場所でも使われているソフトではあります。
画像を配置してチラシを作る、というグラフィック仕事の基本の「き」は
illustratorで教わる、ということも多いでしょう。
まぁ実際世の中のグラフィック仕事の大半はillustratorで回っていると思います。
覚えて損はない万能ソフトではあるが、本来の機能からすると色々盛り込まれすぎて
使い勝手がイマイチ良くないよな、というのが印象です。
そのあたりがInDesignによって洗練されているのですが。
Bridgeはエクスプローラーの代わりです。
おまけのような存在のBridge。と言われると怒られそうですが。
とっても画像が見やすいエクスプローラーだと思っていただければOKです。
Bridgeも極めると色々できるのですが、
一番力を発揮するのは
「沢山の写真の中から比較して良い物を選ぶ」という作業。
星が付けられて、その星の数ごとにソートもできるのが良い感じです。
まぁ無くても困らないソフトではあるのですが、
あるととっても便利、です。
自分の今の仕事、将来できるようになりたい仕事、でソフトをどこまで覚えるか決める
ソフトウェアの分野は日進月歩です。
昨日までのスタンダードが、いつの間にか過去の遺物になってしまうことも。
なので、今の自分はここまでできて、これができるようになりたい、ということを決めた上で、
順を追って覚えていかないと無駄なスキルを身につけてしまうことになります。
例えば、ブラインドタッチなんかは恐らくあと10−20年は使えるスキルでしょうし、
コントラスト、露光、色相・明度・彩度といった色の表現を覚えておけば
使うソフトがPhotoshopじゃなかったとしても
効率のよいレタッチをすることは可能になります。
ベジェ曲線、なんかは非常に覚えると効率がいいので
理解しておいたほうがいいでしょうね。
世の中には様々なソフトを使いこなすプロが沢山います。
それらの方とコラボレーションしながら、
自分は何を実現していくのか、という立ち位置を意識することはとても大事です。
まぁそのためには、一通り知っておくことは大切なので
いまは色々触ってみておくれ、という段階ですね。
PDFって何?から始めると大変だ…。
という話を一通りまとめた後に思い出した。
「PDF」ってそもそもなんですか?という恐ろしい問いを。
たしかに印刷やってないとそこまで意識しないですよね。
私も初めて入稿がPDFで出来るって知った時は驚きましたし、
7-8年前はPDFはただ重いだけのファイルだと思っていたので
これは別機会作らなあきませんね。うっへぇ。