まだまだ蒸し暑い晩夏、美術館で納涼しませんか?兵庫県立美術館で「怖い絵展」開催中 9/18(月)まで!

駅の広告って、巨大だから目を惹くんですよね。
でもそんなに興味もないので、ふーんと思いながら流し見るだけのことが多いのですが…。

「  ど う し て 。  」

なんだこれは!?
西洋絵画なのですが、若く美しい女性が目隠しをされたまま、画面中央に置かれた台に誘われています。
隣には絶望的な表情を浮かべぐったりする女性。
そして上記のコピーと、「怖い絵展」の文字。
ははーん、何か裏がありそうね。これは観なければ…!
というわけで観てきました、「怖い絵展」。

JR灘駅から徒歩10分程のところに、兵庫県立美術館はあります。

灘駅についたら南口から駅を出ます。
出たらひたすらまっすぐまっすぐ南下します。
本当に一直線上にあるので迷いようがないです。方向音痴にも優しい。

美術館にほど近い場所にはこんな不思議なオブジェも。
下の丸いものはベンチになっているようです。
兵庫県立美術館と王子動物園を結ぶ道路は、ミュージアムロードと呼ばれている一本道。
他にもこういうオブジェがたくさんあるんだとか。
オブジェを探しながらお散歩するのも楽しそうですよね。

到着!美かえる(ミカエル)がお出迎え。

天気悪っ!!
それはさておき、建物の上にはバルーンタイプのオブジェが。
その名も美かえる(ミカエル)。天使のようなかわいさです。

ついたついた。

怖い絵展の案内が。
なかなか素敵です、この女性。好みの顔立ち。

展覧会初心者の受難その1 ーチケット売場に長蛇の列!ー

私は9/13(水)のお昼下がりに行ったのですが、平日ど真ん中でも結構な人が来館していました。
下の写真は私がチケット購入後に撮影したものですが、私が並び始めたときにはこの2倍くらいの人がいました。

15分ほど並んでようやくチケットを購入できました…。長かった。
会期終了間近だからこの人の多さなのでしょうか。
コンビニ等で事前に買っておいたほうが効率的に回れると思うのでおすすめです。

展示会初心者の受難その2 ー人が多すぎて絵が見えない!ー

あれだけチケット売場に人が並んでたということは、当然中も人だらけなわけで。
絵を観に行ったのか、人を見に行ったのかわからなくなりそうな人の多さでした。
一枚の絵画の前には常に少なくても5人の人。
多いと15人くらい集まっていたんじゃないでしょうか。
とにかく絵が見えない!
人が多いので絵から離れてしまうのもありますし、絵が細かいともはや何が何やらわかりません…。
前回バベルの塔展に言ったときも思ったことですが、定期的に美術館に行くなら絶対単眼鏡を持っていたほうがいいです。
今回もそれを痛感しました。
すでに4倍の単眼鏡を購入予定なので、そのレポもいずれ投稿します。

一枚一枚に説明があって見やすい。その絵がなぜ怖いのかがよくわかります。

さて、肝心の絵画ですが、一枚一枚に監修の中野京子氏が手がけたキャプションがあるため、絵の見どころがわかりやすいです。
美術館に言ってもなんとなく絵を眺めるだけの私みたいな人間にも非常に優しい。
また、キャプションには作品が描かれたバックグラウンドが説明されています。
なんでもないように見る絵画でも、どういう経緯で描かれたかを知ると思わず背筋がすうっとしてくるような。
もちろん、キャプションで触れられている部分以外のところを見るのも忘れずに。
そしてそういうときのために、単眼鏡があればいいなあと思うのです…。

気に入った絵画はグッズとしてお持ち帰り。

今回はこの3点を購入しました。
この特別展のアイコンになっている、「レディ・ジェーン・グレイの処刑」のチケットホルダー(左)、「オデュッセウスに杯を差し出すキルケー」(右上)と「オデュッセウスとセイレーン」(右下)のポストカードです。
どれも描かれた女性の美しさに惹かれて購入を決めました。

「レディ・ジェーン・グレイの処刑」

これは冒頭で取り上げた駅の構内広告で使用されていた作品です。
展示会のトリを飾る絵画ですが、その美しさと16歳という若さで斬首の刑に処される少女の境遇に思わず涙が。
絵画を見て涙が出るなんで初めてのことだったので、自分でも驚きました。
そして、ジェーンのまとうしっとりとなめらかな手触りを思わせるサテンのドレスの質感にうっとり。
この美しさが悲しみをよりかき立てるというか。ぜひ本物を見てこの感覚を味わってください。

「オデュッセウスに杯を差し出すキルケー」

さっきの彼女はキルケーさんです。魔女です。
杯の中身を飲むと動物の姿に変えられてしまうそうで、彼女の足元にはオデュッセウスの部下だった豚が。
オデュッセウスはキルケーの左手あたりに写っている男性です。
この後二人は恋に落ちたということです。
オデュッセウスが航海に行くため、彼が海の魔物・セイレーンに惑わされないために「蜜蝋で耳栓をするように」と忠告してくれたキルケーでしたが…。

「オデュッセウスとセイレーン」

そこにはなぜか船員の中で一人だけ蜜蝋耳栓を使わず、セイレーンの歌声に惑わされるオデュッセウスの姿が!
…いや、アドバイスもろてたやん!
キルケーのアドバイスとは一体なんだったのか…。
と言ってもこの背景がわからないので、なんとも言えないのが実のところなのですが。
蜜蝋が一人分足りなくて、他の船員に行き渡らせるためにオデュッセウスがゆずったのかもしれないですしね。
とか絵を眺めつつ、そんな妄想も楽しみつつ。

ポストカードには解説が載っているので、見て読んで楽しめます。

展覧会後のグッズ購入は楽しいですよねー。
他にも紅茶とかバスソルトとかペーパーナイフとか、おしゃれな生活雑貨が売っていました。
ラインナップが豊富なのでお買い物も楽しんじゃいましょう!

怖い絵展の会期と会場まとめ

会期:2017年7月22日(土)~9月18日(月・祝)
※月曜休館(9月18日は開館)

兵庫会場:兵庫県立美術館
兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1[HAT神戸内]

アクセス:
・阪神岩屋駅(兵庫県立美術館前)から 南に徒歩約8分
・JR神戸線灘駅南口から 南に約10分
・阪急王子公園駅西口から 南西に徒歩約20分
JR三ノ宮駅南から神戸市バス(29、101系統) 阪神バスにて約15分、
HAT神戸方面行き「県立美術館前」下車すぐ
・地下駐車場(乗用車80台収容・有料)
※ご来館はなるべく電車・バスをご利用ください。
※団体バスでお越しの場合は、バス待機所の予約をお願いします。