その字を読む相手のことを意識して字を書くこと
こんにちは、むーすです。
突然ですが、万年筆っていいですよね。
そう言いつつ、ここ最近は使わずにほったらかしにしてしまっていました。
万年筆は好きなのですが、水性インクだと水で滲んでしまうし、
繊細なペン先なので殴り書きがしづらいし、
日常使いにするには抵抗があったんですよね。
でも、周りの人が使っているのを見ていたら自分も使いたくなってきました。
じゃあどうしようかと考えたときに思いついたのが、
取引先などに郵便物を出すときの添え状を書くことに使うということです。
きれいに書けるし、なんとなくきれいに書けているように見せることができる。
これはポイント高いです。
また、ボールペンだとうっかり走り書きしちゃいそうになるけど、
万年筆なら字のひとつひとつをより大切に書くことができる。
私は、人にお手紙を出すときは、後者のほうを重要視しています。
これから書くことは、字の苦手な方へのエールにもなると思っているので、
ちょっとでも字を書くことに前向きになれる方が増えれば幸いです。
大事なのは、「きれい」より「丁寧」であること
見出しの文言は、私が小学生だった頃に担任に言われたことです。
私って忘れっぽいので小学生の頃の記憶なんてほとんど残ってないんですが、
これだけは強烈に頭に焼き付いています。
それだけ私のハートにガツンと響いたんですよね。
私はかれこれ15年強書道を続けているため、そこそこな字は書けるつもりなのですが、
「きれいに書ければいいってもんじゃない」っていうのは、常に頭の片隅に置いてあります。
そもそも、「きれい」と「丁寧」は必ずしも並列して語ることはできません。
「丁寧」とはこころがこもっているということです。
いくら見た目だけが「きれい」でも、字を大切に書いていないなら、そこにこころはありません。
反対に、「きれい」でなければ「丁寧」ではないというのも誤りです。
どんなに頑張ってもうまく書けない人でも、全身全霊をこめて書いた字にはこころが宿ります。
その魂の一文字は、字が得意な人がちゃちゃっと書いた一文字よりも、はるかに美しいんです。
ちょっと身も蓋もない話をすると、読み手がそこまで汲み取ってくれない人ならそこまでの評価は得られないでしょうし、
字がきれいな人が苦手な人と同じだけこころをこめれば、元の字がうまい分評価が高くなりますね。
それは仕方ないですよね、実際そういうものだと思いますし。
でも、その頑張りを見てくれて感じ取ってくれる人は、絶対にいます。
見ている人は見ています、ちゃんと。
だから、「どうせ自分なんて。」と腐らず、自分の書いた文字の先にいる読み手を想像しながら、
自分は誰のために文字を書いているのかを考えながら、文字を書くことをはじめてみてください。
「丁寧」に書くってどうすればいいの?どんなところから「丁寧」が読み取れるの?
という細かいことは、またそのうちお話できたらなと思います。
あなたの肉筆は、あなたにしか書くことのできない、一点ものです。
「GRAND CADEAU」は、あなたの気持ちを、あなた自身を、大切な人の元へ送り届けます。