アートに付加価値を吹き込む瞬間―タグラインからやりなおす商品開発を実況

また少し新たな動きが生まれそう。

スタートは アート×◯◯

ロンド工房のプロダクト事業は、もともとアートギフトの販売からスタートしました。
ご当地ポストカードの「Who Mails?(フーメール)」シリーズ。
この秋に東北6県の柄が増えて、
いよいよ残すは北海道だけになります。
2011年の発売以来、5年掛けてじわじわと広がり
その柄数は100柄をついに突破!
私個人としても、物販の仕事をするようになったきっかけの商品で、
とても思い入れがあります。

Who Mails? が長く愛していただいているのは、
足立真人先生の素晴らしいアートワークももちろんですが、
「アート×お土産」というテーマを明確にできたことが大きいのではないかなと考えています。
日本各地の風景に、フーちゃん、キリンさん、バクちゃんが旅をしていく。
名勝があれば博識のキリンさんが解説をし
(最近すっかり「説明しよう」キャラになっていますが)
各地のゆかりの動物とキャラクターが戯れる。
そんな様子を付録の8つ折り冊子にしてお届けしています。

地元を出る時にお土産にしてもらったり、
地元を思い出してもらったり、
観光先でのお土産にしていただいたりと、
単なる綺麗なアートポストカードではない、
付加価値をご提供できているのがポイントではないかなと思っています。

発売当初、8柄しか無かった頃のカタログ。懐かしい…。
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切り絵そのものを持ち運ぶという価値に改めて気づいた「彩色剪紙えとしおり」

アート×◯◯という括りで言うと、
彩色剪紙えとしおりは、切り絵そのものを量産して持ち運べるようにするという
新たな挑戦からスタートしました。
当初谷田有似先生から「切り絵のしおりを販売できないか」と相談を受けた時、
手切りのしおりを毎月いくつまで作れるのか?という話になって
そのまま1年以上企画が流れてしまっていたという過去があります。

手づくりのアート作品は素晴らしいのは間違いないですが、
ある程度量産出来るような形にしないと
クリエイターの方がどんどん疲弊してしまいます。
何度か説得した上で、今の「色つけは手作業、カットはレーザー」という
体制に落ち着きました。

その後の開発においては、
レーザーカットできる業者を何社もまわったり、
ギリギリまでパッケージに悩んだり、
結局初期はレーザーカッターを購入するために埼玉まで行ったり、
社内で生産するために製作の合間を縫ってレーザーを動かしたり、
私とスタッフで毎日切り漏れたところを爪楊枝で掃除したり、
思い出すだけで大変な苦労があったのですが、
おかげさまで徐々に人気を博してきており、
今では素晴らしいパートナーに恵まれて
少しずつ生産数量を増やしていける状態になっています。
結局組立工程などは全て内職なので
かなり手作業行程が入っているのは変わらないのですが…。

ここ2年ほどブックフェアで販売をしていますが、
本当に幅広い客層の方に喜んでご購入いただいております。
商品を開発しはじめた当初は、
「誕生日に贈れる、干支のしおり」というテーマをメインに打ち出していたのですが、
そもそも、和紙の切り絵で、作家の手自ら彩色されたものが
気軽に買えて持ち運べるというのは、
それだけで価値があるものなんだなと再認識することができました。

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開発当初はトレーシングペーパーも入っていなかったえとしおり。
イメージの中では帯をトレーシングペーパーにして巻こうと考えていました。
実際手切りで作ってみたらなんにも見えなくて
紆余曲折を経て今の切り絵の下に入れる形に。
結果、作品も見やすくなって本当に良かったと思っています。

そして、次にアートと掛け合わせるのは…

GRAND CADEAUでお世話になっているごとうあや先生。
GRAND CADEAUは、ロンド工房単独でリリースした最初の商品でもあり、
開発にあたってはストーリー作りから各種資材の選定、
バーコ印刷での盛り上げ印刷などかなり拘ってスタートしました。
当初、「アート×贈り物」というコンセプトでスタートしたこのプロジェクトは、
世界観をViento del Oesteシリーズへ引き継がれ、
ノートやマステなど様々な商品へと派生していっています。

ただ、私の中では、今ひとつジャンプして掛け合わせきれていない感覚がずっと残っており、
もっとごとう先生となにか仕掛けたいなと、いつも心に引っかかっていました。

そんな中、今年に入って静かに動いていたプロジェクトがようやくスタートしそうです。
今回は、作るものまではおおよそ決まってきたので
そのコンセプト、タグラインをむーすさんにも考えてもらおうと思っています。
果たしてどんな形で商品化してくれるのか?こうご期待!

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色んな作家さんとコラボして商品づくりに取り組んできましたが、気づけばかわいい動物グッズがこんなに増えていました。あなたはどの鳥がお好きですか?