初期費用1200円、維持費0円でクラウド名刺管理システムを作る



名刺管理アプリについて。
依頼があったのでまとめてみました。
今回はiPhoneをベースに考えています。
まず、アプリを使う前に、
名刺の役割と用途を定義した上で
活用したい方法を選択したいと思います。
言うまでもなく、名刺にはたくさんの個人情報が掲載されています。
名前、住所、電話番号、メールアドレス、Webサイト、などなど。
また、文字情報として記載されていないデザインや
出会い方の記憶なども適宜思い出せればビジネスに生かしやすくなります。
そう、「思い出せれば」というのがキーワードになるのです。
名前を忘れちゃったけど、大阪でカフェをしている人と名刺交換したはず、とか
あやふやな情報を付与して、それでも検索することができれば
自分の記憶と名刺データベースのリンクがすすむということになるでしょう。
ただ、これは営業向きの使い方だと思いますので
名刺交換した方片っ端からメールを送りたい方などに向いているとは限りません。
ここまで読んで共感下さった方には、以下の方法は有効であると思います。
名刺管理アプリは、大きく分けて
OCR系とオペレーター入力系の2種類に分けられます。
World card 
Cam card
Doc scanner
などはOCR系。出力機能もあります。
OCRの精度はだいぶ向上してきましたが、
メールアドレスの0とOなどはまだ難しいようです。
昔は端末が飛んだら端末内データベースは終わりでしたが、
独自のクラウドシステムを構築しているサービスも増えています。
価格はアプリとしては高価な1000円〜2000円程度が多いです。
Eight
すごい名刺管理
Kyber business card
などはオペレーターが手入力系。OCRより正確。
データ編集時間がかかる。費用が高いなどのネックがありましたが、
Eightとすごい名刺管理はそれらの課題を克服して、全て無料で利用できます。
一見いいとこ取りのようにも見えますが、
蓄積されたデータはそれぞれ社内でデータベース化され、
将来的に広告配信などで利益を得ようと考えられています。
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20120228_515042.html

自分が名刺交換した相手に自動的に(勝手に)自分のアドレスから、
メールを送ったりする、など、
情報セキュリティやマナーの面で問題もあります。
そしてこれらのサービスに共通することは、
データベースの構築と検索が貧弱だということ。
あやふやな記憶から検索をするためには、
簡単に思い出しメモを入力し、
検索に引っかかる必要があります。
これらを総合すると、
Evernote + Cardful の組み合わせが
最も実用的であると考えています。
CardfulのOCR機能は他のアプリと比べると貧弱ですが、
メモの書きやすさ、検索の強力さでは
Evernoteに勝るアプリは見当たりません。
人にそのままメールできるというのも利点ですね。
次回は、具体的な運用方法を書いてみます。

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ABOUTこの記事をかいた人

クラハイト合同会社CEO  中小、ベンチャー、ひとりメーカー向けTIPS情報メディア「monotips」の編集長。ものづくりメーカーの経験を活かした、ベンチャー、中小、個人メーカー、企業の業務改善コンサルティングを行なう。株式会社ロンド工房のクリエイティブ・ディレクターとして、皮革製品、文房具、雑貨の企画、製造、販売も行なっている。