Linotype:The Film 伝統工芸となった印刷技術

フォントブログさんで紹介されていたこの映画、
気になってアメリカから取り寄せました。

Linotype: The Film

まぁポチったらすぐです。
今になってiTunesで見れたと気づいて若干後悔していますが、
DVDは日本語字幕も付いててちゃんと理解できたし
これはこれで良かったです。

Linotype

Linotype

エアメールで無事到着。

で、内容ですが。

デザイナーには有名なLinotype社(合併で社名変更するらしい!)。
フォントデザイナーで有名な小林章さんも在籍されていた会社です。
今はMacのプリインストールフォントなど
デジタルのフォントだけを作っている会社ですが、
40年ほど前までは活字鋳造機「Linotype」で世界を席巻していました。

活版印刷が爆発的に普及するためには、
活版を高速に大量に作ることが必要で、
手積みの時代のボトルネックを解消したのが
ライノタイプという機械でした。

(機械の理屈はwikipediaでどうぞ。
でも日本語の資料ってびっくりするくらい少ないです。
日本語フォントってそれだけ機械化が難しかったんだろうな。)

母型を集めて、鉛を当てて、機械で活版を鋳造するっていう発想だけですごい。
またその機械としての工業美、
そしてアメリカの識字率を著しく向上させたという社会的意義も含めて、
人類史に名を残す大発明だった。

Linotypeを使いこなすオペレーターは当時の花型の仕事で、
作中には今でも誰もが知っているスターからキスをされたというエピソードを持つ
オペレーターも出てきていた。

しかし。80年ほど続いた栄華の時代は写植機に取って代わられ、
そしてそれもDTPによって一瞬で塗り替えられてしまう。

今残されているLinotypeは、博物館か、工芸品としての活版印刷を好む
小さな印刷所のみ。
「次代に語り継ぐべきもの」とされている。
栄枯盛衰。

しかし、この機械は大きく、強く、
人間と対等以上に渡り合っている存在感があって、
見るものを圧倒する。

死んだ技術を愛好するのは、物好きだから。
それで片付けてはいけないような何かを
見いだせそうな気がする映画だった。
これだけ好きな人がいるなら、まだまだずっと現役でいられる、と。

この映画に出ている皆が、
Linotypeを愛してやまない、オタク臭のたっぷりする人たちだったが、
彼らがクールに活躍できるのもアメリカの大きいところなんだなとも思ったり。
いや、そうやって国民性のせいにするのは逃げですな。

もう2、3回通してみて、
何を感じて、どこに行くべきか、掴めそうな気がします。
面白かった!
輸入がめんどくさい方はiTunesで見てみてください。
お友達は連絡くれたらDVD貸します。

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