デザインの価格は主観によって変動する

価格設定、これは全てのデザイナーが悩むところだろう。
特にフリーランスは。
同じクリエイティブでも人によって評価が全く違し、
高いと言われたり安いと言われたり、
だいたいの相場として電通の価格本を買ってみたり
仲間で相談して横で値段を合わせたりする。

ただ、結局のところ、
クライアントが儲かればいくら取ったっていいと思う。

「えええ?」570万円を投じたロンドン芸術大学の新しいロゴが話題に

この案件では、「値段が高すぎる」ということで
遥か遠く日本にまで話題になっているという時点で
下手なステマに金をかけるよりよっぽど安上がりではある。
狙ってたらすごいな。結果論だと思うが。

この「クライアントが儲かる」っていう感覚を持って
デザインをしているクリエイターがどれだけいるのだろう?
デザインのセオリーは、より多くの人に支持される為にあるもので、
たくさんの人が、行動を起こしたり、気分が良くなったりするためのもの。
また、デザインの方向性で、
クライアントをソートすることもできる。

自分のできること、という方向性の打ち出しは大切。
そして、クライアントがどの顧客とつきあえばいいのかをイメージすること。
そこと自分が合致すれば最高の仕事ができる。

いま、全てのクリエイターに必要なのは、
ビジネスセンスだろう。
たくさん補助金が下りて見た目立派なサイトができて、
それがまるっきり稼働していない姿をみると、
IT箱物行政感が出ていて寂しい。

逆に、ビジネスセンスを最大限に生かせられれば、
技術は後から付いてくる。
もしくは優秀な人を雇ったっていい。

だからやっぱり、
狙ってなかったならロゴで570万円は高いよね。

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株式会社ロンド工房 クリエイティブディレクター。商品の企画、製造、営業を行っている。てちょけん会長、ステラボP、K3事務局長など。