ドラクエの歴史に想像力を掻き立てられる

Googleホリデーロゴでのドラクエ演奏にとても感動して、

ドラクエ1と8のオープニングを聞き比べたら全然違う。

 

確かにリッチコンテンツになって表現の幅は増えたのだが、
それにドキドキワクワクさせられないのがとても残念。

結局人がゲーム(特にRPG?)に求める物は
その世界を作っている物語であり、
描き切れていないサイドストーリーであり、
表現の谷間を埋める想像力を駆使し興奮してきたのだろう。

FF10が出たときは本当にびっくりしたけれど、
このゲームを自分でやるのはしんどいなと思って
友人がやっているのをずっと見ていた記憶がある。
映画を見るような感じで。

例えばグランツーリスモのような実車が登場するゲームは、
本物感がドキドキの要素であって、
ディティールが上がれば上がるほど興奮するものだが、
ファンタジーを描く物は、結局自分が感情移入できないと
ドキドキが半減してしまうのだろう。

もちろん、映画の世界に飛び込んでその主人公になりきるっていうのも
楽しいので、FFは良い方向に向かっていったのだと思う。
ドラクエは。。。どんどん劣化しているような。

絶妙に想像力をかき立てる表現をしながら、
魅力的な物語を提供し遊んでもらうためには、
今のゲーム機は性能が上がりすぎたのかもしれない。
だからDS,PSP,スマホなど小さい画面で皆ゲームをするのだろう。
それくらいが見えなくてちょうど良い。

商品にせよサービスにせよ、
想像力をかき立ててドキドキするようなら
どんなことをしてでも手に入れようとしてしまう。特に私は。
与えるべき情報は丁寧で誠実であるべきだが、
過剰でも不足でもいけないし、
ひょっとしたら全て正確でなくてもいいのかもしれない。
それにドキドキして、手に入れようとして、
実際手にとって、手に入れて満足できるなら。

PRの基本が、ドラクエの歴史の中に。

4のティザーなんて、時代がはまっていたのだと思う。面白い。

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株式会社ロンド工房 クリエイティブディレクター。商品の企画、製造、営業を行っている。てちょけん会長、ステラボP、K3事務局長など。